✳︎KING キング 創刊号
✳︎発刊:1925年(大正14年)
✳︎サイズ:A4
✳︎出版社:大日本雄弁会講談社(現「講談社」)
✳︎表紙絵:和田英作
✳︎見開き:柳亭種彦 源氏物語
✳︎ページ数:352p
大衆社会の「多様性」「年齢、性別、職業、地位などを超越」を克服するとして国産初の総合大衆雑誌の創刊号 『キング』を出版したのは、大日本雄弁会講談社(現「講談社」)で創設者は野間清治でした。
1925年(大正14年)1月のことです。
『キング』は「日本一面白い!日本一為になる!日本一の大部数!」を旗印に創刊号で驚異的なスタート 75万部をほぼ売り切り、二年後には150万部を販売、以後、戦時体制下でもつねに100万部を売りつづけます。これは日本出版史上の一大快挙でした。
その後も順調に発行部数を伸ばし、大量宣伝、大量広告、大量出版を実現させた初の事例としても特筆されています。
当時のあらゆるメディアを使って大宣伝を展開。チラシやポスターなど、新聞広告以外の宣伝文書だけでも30種あまり、地域の有力者へ送付。書店の店頭へ書名入り幟旗を掲げてもらう。チンドン屋、コマーシャルソング(野口雨情作詞、水谷しきを作曲)発売。夏のお祭りにキング踊りも作られました。後に音楽部門は独立。出来たのがキングレコードです。
内容は小説、講談、実用知識、説話、笑い話など多岐に渡り、安価でボリュームのあるページ数、豪華な付録、万人受けする多彩で娯楽的な編集方針が、この成功を支え日本の大衆社会が形成された火付け役となったとも言われています。
確かにこの雑誌は、購買層を絞らず老若男女、都会・農村、「年齢、性別、職業、地位などを超越した売れ行きを示しました。
『キング』を通俗的と批判しがちな学生らにも多くの購読者を持ち、朝鮮・台湾の人々にも、さらにはアメリカなどの海外移民にも、購買層をひろげていきます。
さらに『キング』は、「一般社会」の文化をきらう軍隊にも持ち込まれ、軍からも歓迎されます。
出兵中の各部隊の兵士から故郷に向けての手紙が毎号の投書欄をにぎわし、のちには戦地からの投書も多数にのぼり、一般から集められ兵士に支給される慰問袋には『キング』や派生商品を袋にいれられることも多く、兵士たちを喜ばせたそうです。
#大正デモクラシー #大正浪漫
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##コレクション